電線やケーブルにも抵抗があります。今回は電線やケーブルの抵抗について、考えてみたいと思います。
ちなみに、簡単に説明すると、電線とは導体に被覆を被せたものが電線で、複数の電線をまとめ、さらに外皮(シースという)で保護したものがケーブルです。
電線とケーブルのイメージは以下のとおりです。

電線の抵抗とは
電線にも値は小さいですが、抵抗はあります。イメージとして、電線やケーブルも抵抗と思って下さい。
抵抗は電気を流れにくくする働きがあるものです。電線が長くなれば抵抗は大きくなり、短くなれば小さくなります。通常はあまり意識しませんが、電線やケーブルが長くなれば、その抵抗値も無視できなくなります。
また、導体部分が太くなると抵抗は小さくなります。それは、電気が通る道が広くなるからです。

図のように導体の長さをℓ[m]とし、断面積をA[m2]とすると導体の抵抗R[Ω]は次の式のようになります。
ここでρ[Ω・m]は抵抗率といい、導体の種類によって決まる定数です。この値は電気の通りにくさを表し、値が大きいほど電気を通しにくいということを表しています。
なお、上の図中では抵抗率の単位が [Ω・mm2/m]となっています。基本単位は[Ω・m]ですが、試験では[Ω・mm2/m]が使われることもありますので、覚えておいて下さい。
また、(式3-1)は断面積を
と書くことができます。
余談ですが、上記の導体の直径や断面積はミリメートル単位の大きさです。電気の計算では、単位をメートルでそろえて計算しますので、あえてメートル単位で記載しました。
例えば、導体の直径Dが2[mm]の断面積A[m2]は、
となります。この断面積 A[m2] を(式3-1)に入れて計算を行います。
通常、試験問題では具体的な数値を使って計算する問題が出題されます。その場合は、単位を合わせて計算を行いましょう。
【注意】第二種電気工事士の試験では、単位をmやm2で計算する問題や、mmやmm2で計算する問題など、単位の換算が必要な問題が出題されます。問題に応じて、計算をできるようにしておきましょう。
電線やケーブルの抵抗は長くなると無視できなくなると言いましたが、それは抵抗が大きくなることで、末端の電圧が低くなるからです。(電圧が落ちます。)その場合、電気機器を動かすため必要な電圧が確保できず、機器がうまく動かなかったりします。そういう場合は、サイズの太い電線やケーブルを選定することで、電圧の降下を防ぎます。
今回はここまでにしておきます。覚える数式は(式3-1)と(式3-2)です。少し馴染みが無いかもしれませんが、イメージを大切にして覚えていきましょう。

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