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理論③ 電線の抵抗について

電線やケーブルにも抵抗があります。今回は電線やケーブルの抵抗について、考えてみたいと思います。

ちなみに、簡単に説明すると、電線とは導体に被覆を被せたものが電線で、複数の電線をまとめ、さらに外皮(シースという)で保護したものがケーブルです。

電線とケーブルのイメージは以下のとおりです。

目次

電線の抵抗とは

電線にも値は小さいですが、抵抗はあります。イメージとして、電線やケーブルも抵抗と思って下さい。

抵抗は電気を流れにくくする働きがあるものです。電線が長くなれば抵抗は大きくなり、短くなれば小さくなります。通常はあまり意識しませんが、電線やケーブルが長くなれば、その抵抗値も無視できなくなります。

また、導体部分が太くなると抵抗は小さくなります。それは、電気が通る道が広くなるからです。

図のように導体の長さをℓ[m]とし、断面積をA[m2]とすると導体の抵抗R[Ω]は次の式のようになります。

R=ρA [Ω]  31R=ρ・\frac{\ell}{A}  [Ω]  (式3-1)

ここでρ[Ω・m]は抵抗率といい、導体の種類によって決まる定数です。この値は電気の通りにくさを表し、値が大きいほど電気を通しにくいということを表しています。

なお、上の図中では抵抗率の単位が [Ω・mm2/m]となっています。基本単位は[Ω・m]ですが、試験では[Ω・mm2/m]が使われることもありますので、覚えておいて下さい。

また、(式3-1)は断面積を

 A[m2] = π×2 π×D22 = π×2×10322断面積 A[m^2]  =  π×半径^2 =π×(\frac{D}{2})^2 =  π×(\frac{2×10^{-3}}{2} )^2

 D2 (  半径=\frac{D}{2}  が成り立ちます。)

R=ρA=ρ4πD2  [Ω]   32R=ρ・\frac{\ell}{A}=ρ・\frac{4\ell}{πD^2}  [Ω]   (式3-2)

と書くことができます。

余談ですが、上記の導体の直径や断面積はミリメートル単位の大きさです。電気の計算では、単位をメートルでそろえて計算しますので、あえてメートル単位で記載しました。

例えば、導体の直径Dが2[mm]の断面積A[m2]は、

Aπ×D22= π×2×10322 =π×106  [m2]A=π×(\frac{D}{2})^2=  π×(\frac{2×10^{-3}}{2} )^2 =π×10^{-6}  [m^2]

となります。この断面積 A[m2] を(式3-1)に入れて計算を行います。

通常、試験問題では具体的な数値を使って計算する問題が出題されます。その場合は、単位を合わせて計算を行いましょう。

【注意】第二種電気工事士の試験では、単位をmやm2で計算する問題や、mmやmm2で計算する問題など、単位の換算が必要な問題が出題されます。問題に応じて、計算をできるようにしておきましょう。

電線やケーブルの抵抗は長くなると無視できなくなると言いましたが、それは抵抗が大きくなることで、末端の電圧が低くなるからです。(電圧が落ちます。)その場合、電気機器を動かすため必要な電圧が確保できず、機器がうまく動かなかったりします。そういう場合は、サイズの太い電線やケーブルを選定することで、電圧の降下を防ぎます。

今回はここまでにしておきます。覚える数式は(式3-1)と(式3-2)です。少し馴染みが無いかもしれませんが、イメージを大切にして覚えていきましょう。

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この記事を書いた人

電気系の仕事に20年近く携わるエンジニア。第三種電気主任技術者・第二種電気工事士などの資格を保有。電気をシンプルにわかりやすく伝えることをモットーに発信しています。

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