今回から配電理論と設計について、解説をしていきたいと思います。前回までの理論を解説していきましたが、ここからは少し実務に沿った内容となります。実際の現場での仕事にも関わることですので、一緒に学んでいきましょう。
電圧の種別
電圧の種類には大きく分けて3つあります。低圧、高圧、特別高圧(特高)です。この3つの違いは電圧の大きさです。表11-1に区分をあげます。確認して下さい。なお、直流と交流で低圧、高圧の電圧が違いますので、注意して下さい。

みなさんが、まず取得を目指す第二種電気工事士はこの中の低圧の電気工事を行う上で必要となる資格です。自宅や店舗など電力会社から低圧で電気を引き込んでいるところ(受電電圧が低圧の電気工作物)が対象です。
配電方式
次に配電方式について解説します。第二種電気工事士で扱う電気方式には、主に単相2線式、単相3線式、三相3線式の3つがあります。この3つはすべて交流です。それぞれについて説明します。
単相2線式
理論でも解説しましたが、電源が一つで、位相が一つだけの単相電源による配電方式で図11-1のような2本の電線で電気を供給する方式を単相2線式といいます。供給する電気の電圧は100[V]か200[V]のどちらかです。よく使われる場所で言うと、コンセント回路などがこれに当たります。
また、電力会社から一般家庭に供給する場合は、100[V]になります。ただし、現在、新規で電気を引き込む場合は、次に説明する単相3線式になります。

単相3線式
単相回路ではあるのですが、図11-2のような電線が3つある回路です。真ん中の線は中性線と言って、ここの電圧が0[V]になっています。中性線と黒線、または赤線の間が100[V]、外側の黒線と赤線の間が200[V]になっています。
多くの家庭ではこの単相3線式で電力会社から電気を引き込んでいます。これにより、一般家庭で100[V]の電気と200[V]の電気が使えるようになっています。

三相3線式
理論のところで三相交流回路について学習しましたが、電源電圧の位相がそれぞれ120°ずつずれていて、図11-3のように3本の電線で電気を供給する方式を三相3線式といいます。
線間電圧は200[V]で用途としては、マンションのエレベーターや給水用ポンプ、少し容量の大きいエアコンを動かすために使います。

まとめ
今回は配電理論の導入として、電圧の種別と電気方式について、解説しました。電圧の種別は意外と知らない人もいるところです。電気工事だけでなく、電気管理や保安の仕事をするときにも関わってきます。しっかりと覚えておいて下さい。
また、電気方式はこのあと詳しく解説していきますので、今回は大まかな内容を理解していただければ大丈夫です。
今回も最後まで読んで下さいましてありがとうございました。次回より、数式を交えたより詳しい配電理論の解説をしていきます。それではまた、次回お会いしましょう。

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